目立たない部分入れ歯には、天然歯と入れ歯に連結装置を組み込んで両者を連結させる方法がありますが、中にはマグネットを組み込む方法もございます。

マグネットの持つ磁力により天然歯と入れ歯を吸着させる方法で、「マグネット・デンチャー」と呼ばれています。

残された歯根部分に金属を装着し、入れ歯に高性能の歯科用マグネットを組み込みます。両者が磁力で吸着されることで入れ歯が固定されます。口の中でガタつくこともありません。

歯科用マグネットは非常に小さな磁石ではありますが、1つで数百グラムを吊り上げる力を持ちますので、磁力によるその吸着力は歯をしっかりと固定させるには十分です。また、歯科用マグネットには耐食性もあり、人体への害もありません。

マグネット・デンチャーには主に以下のメリットとデメリットがございます。

●マグネット・デンチャーのメリット
・従来の部分入れ歯のような留め具が見えないため審美性に優れる。
・強力な磁力で固定化されるため、食事のときもしっかり噛め、気兼ねなく会話もできる。
・シンプルな仕組みで着脱可能。そのためお手入れが簡単。

●マグネット・デンチャーのデメリット
・MRI検査を受ける際は、外さなければならないことがある。(磁気による画像診断装置を使用するため)
・心臓ペースメーカーを使用中の方は医師に相談が必要。
・磁気アレルギーの方は使用できない。
・自費治療になるため保険適用の入れ歯より費用がかかる。

マグネット・デンチャーを含め、目立たない入れ歯をご要望の際は、ぜひ当院へご相談ください。

日野歯科医院