アメイジング・スパイダーマン
今回の映画は、今まで大ヒットしてきた「スパイダーマン」の映画シリーズをいったんリセットし、
新しいスタッフ、キャスト、設定でリブート(再起動)した新シリーズです。
とはいっても「特殊なクモにかまれて驚くべき能力を得たスパイダーマンが、
若さゆえの様々な葛藤に悩みながらも悪に立ち向かう」という基本ストーリーは同じ。
しかも前のシリーズが始まったのはわずか10年前なので、変わり映えしないんじゃないの
と思いながら観に行きましたが
単純なストーリーで頭をからっぽにして楽しめる娯楽映画が好きな私は十分楽しめました
3Dの迫力ある映像はもちろんのこと、ストーリーも私は前のシリーズより新シリーズの方が好きです
どこが気に入ったのか、いろいろありますが、一つ挙げるとすれば、
アンドリュー・ガーフィールドが演じる主人公ピーター・パーカーと
エマ・ストーンが演じる恋人グウェン・ステイシーの初恋のストーリーでしょうか。
10代の頃には誰もが経験するような、恥じらい、躊躇、焦燥、そうした思いの中で
成長していく姿が、共感できる形で丁寧に描かれています
グウェンがまずピーターに恋し、そのピーターがスパイダーマンであることを知ります
前シリーズでは
ピーターは冴えない青年。
結局恋人とはなりますが、メリー・ジェーンは長い間憧れの存在で、
その間、結構そんな~という扱いを受けます
冴えない主人公が実はヒーロー、の方が共感を得るのかもしれませんが
わたしは周りからいつも理不尽な扱いを受けているピーターより
新シリーズのピーターの方が気持ちよく受け入れることができました。
正直言うと、前シリーズのメリー役のキルスティン・ダンストよりエマ・ストーンの方が
ずっと好みだからかもしれません
それにしても、グウェンの父親ステイシー警部が、スパイダーマンを援護するために
敵と戦って死ぬ間際、ピーターに娘を巻き込まないよう約束を交わし、
ピーターがグウェンに別れを告げて、涙を誘うんですが・・・
なんと、なんと、なんと————
学校でグウェンに会ったピーターは「守れない約束もある」と
父親との約束を簡単に反故にしてしまいます
これも今どきの若者を描いた新シリーズだからでしょうか
もしかしたら、これがこの映画で一番のアメイジングだったかも