三谷幸喜作・演出の「ホロヴィッツとの対話」を観に行きました。

天才ピアニスト、ホロヴィッツとその天才を支え続ける調律師フランツ。

ホロヴィッツはピアノの天才ですが、他のことについては子供のようなわがまま。
そしてその妻は何においても自分が一番正しいと思っています。
フランツはどんなにわがままでもその才能を尊敬し、支えることに心からの喜びを感じ、
その妻もまた、そんな夫を理解し、けなげに支えています。

そんな「神に選ばれし者」とその妻が、それを支える「神に雇われし者」夫婦の質素な家に、
ある日ディナーに押しかけます。

そこで繰り広げられる、4人の会話。
人生や芸術、家族について考えさせられる、
めちゃくちゃ面白くて、ちょっぴり涙も誘う、とってもいい劇でした

「笑う巨塔」がドタバタの、吉本新喜劇的コメディーなら、
「ホロヴィッツとの対話」はウィットに富んだ絶妙な言葉の掛け合いから生まれる
大人の、まあ言えば松竹新喜劇的コメディーでしょうか

フランツ役は渡辺謙、
その妻は和久井映見、
ホロヴィッツは段田安則、
その妻は高泉淳子

と、それなりに豪華メンバーなんですが、
えっ 結局出演は4人だけ  と、いい意味で思える、
つまり、4人だけの会話なのにもっとたくさんの人が出ていたのではないかと
錯覚してしまうような話の広がりのある脚本、
これもさすが三谷幸喜ということなんでしょうね

それにしても段田安則がとってもいいですよ

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