「本当にいいものを、丁寧に」提供したい
本来の歯科治療とは、食べ物がきちんと噛めること。お口元の見た目が美しいことの両方を叶えるものだと考えています。それを実現させるために生み出した当院独自の治療法が「メディアン・コ・アライメント・テクニック」です。
歯科医院での治療とは、歯や歯茎の悪い部分を治し、痛みや不快感が起きないようにすること。ほとんどの方はそう考えていると思います。しかし、それは本当の意味での治療といえるのでしょうか。
治療をしてみたものの、歯が歪んで見える、歯茎が変色してしまったというケースは、意外に多く起こるものです。いくら悪い部分が治っても、「口元が気になって、口を大きく開けられない」というのでは、せっかく治療した意味がありません。また逆に、「見た目はきれいだけど、しっかりと噛めない」といったお悩みもよく耳にします。
「審美」と「機能」の両立
見た目の美しさと噛み合わせの良さを両立させたい。そんな思いから、当院では独自の新治療法「メディアン・コ・アライメント・テクニック(Median Co-Alignment Technique)」を開発しました。メディアン・コ・アライメント・テクニックなら、審美と機能が調和した理想的な治療結果が得られるのです。
メディアン・コ・アライメント・テクニックでは、従来の治療方法とは治療ステップが少し変わってきます。ただ、そのために治療費が高くなったり、患者さまの身体的な負担が増すわけではありません。だからこそ、メディアン・コ・アライメント・テクニックは患者さまにとってもベストな治療法であると確信しています。
大切なのは、自然で美しい口元のバランスを取り戻すこと
みなさまは「黄金比」という言葉を耳にしたことはありませんか。縦横の比率が1対1.6のバランスのものが、欧米では大変に美しいとされていて、黄金比と呼ばれています。例を挙げると、ギリシャのパルテノン神殿、エジプトのピラミッド、ミロのヴィーナスなどは、すべて黄金比がベースになっています。
歯の治療をする場合も、この黄金比で整えるのがベストと長年考えられてきました。ところが自然で美しい歯の状態を数多く調べたところ、黄金比になっているケースは非常に少ないことが分かったのです。つまり、義歯などを黄金比で作ると、見た目が不自然になってしまうのです。
日本人の口元には黄金比ではなく大和比が最適
人が精神的な落ち着きを感じるバランスには、黄金比のほかにも「白銀比」と呼ばれるものがあります。白銀比は正方形の1辺と対角線の長さがベース。数字にすると1:√2、約1:1.4になります。
じつは日本の歴史文化を振り返ると、黄金比よりも白銀比で作られたもののほうが圧倒的に多いのです。例を挙げると、法隆寺、銀閣寺、菱川師宣の「見返り美人図」などが白銀比ベース。そのため白銀比は別名「大和比」とも呼ばれています。
つまり日本人の目には、黄金比よりもなじみの深い白銀比のほうが美しく見えるということ。歯の治療をするときも、欧米で推奨されている黄金比をベースにすると、どうしてもずんぐりした印象になりがち。もともと欧米人よりも体格の細い日本人には、大和比で整えた歯のほうがバランスよく収まるのです。
「美しさ」と「機能」の両立を実現するテクニック
歯の治療をするときに使われる詰め物や被せ物は、どのように作られているかご存知ですか? まず患者さまのお口の型を取り、その型に石膏を流し込んで模型を作ります。その模型を咬合器と呼ばれる器具に取り付け、それに合わせて歯科技工士が詰め物や被せ物などの修復物を作っていくのです。
歯科技工士は、患者さまのお口の状態を見ながら作業できるわけではありません。本来なら歯科医師が、修復物を作るためのポイントとなる、患者さまのさまざまな情報を歯科技工士に伝える必要があります。しかし、その情報を正確に伝えることは非常に難しく手間がかかるため、多くの場合は不正確にしか伝わっていないのが現実です。
お口の中のバランスをデータ化
不正確な情報しか伝わっていないなかで、ほとんどの歯科技工士は経験と勘に従って修復物を作っています。これでは良い修復物ができるわけがありません。機能と見た目の美しさを兼ね備えた修復物を作るためには、噛み合わせなどの情報をすべて数値化して、間違いのない形で伝える必要があるのです。
よい修復物を作るためにもっとも重要になるポイントは噛み合わせ。もっと正確にいうと、頭蓋骨の正中矢状面と、それに直交する咬合平面と呼ばれる水平面です。石膏模型を咬合器に取りつけるときにそのデータがあると、歯科技工士が患者さまのお口の中のバランスを知ることができるので、理想的な修復物が作れるのです。
当院が独自に開発したメディアン・コ・アライメント・テクニックでは、患者さまの噛み合わせについての情報を正確に計測して数値化。その情報に従って、歯科技工士が修復物を作っていきます。だからこそ、見た目の美しさと機能を兼ね備えた修復物ができるのです。
メディアン・コ・アライメント・テクニックの流れ
当院を訪れた患者さまには、メディアン・コ・アライメント・テクニックによる治療をご提案しています。メディアン・コ・アライメント・テクニックは保険内診療です。通常の診療と治療費が変わってくることはありません。
ただ、メディアン・コ・アライメント・テクニックは、従来の治療とは順番が多少違ってきます。その流れを簡単にご説明します。
治療スタートまでの流れ
1噛み合わせのチェック
まずお口の機能を調べるため、噛み合わせのチェックを行います。
2顎関節のチェック
ものを噛むためのポイントとなる顎関節の機能をチェックします。
3印象をとる
お口の中全体の型を取ります。
4顔の基準点の測定
お口の型を咬合器に取りつけるときにズレが起こらないように、お顔の基準点を測定します。
5模型を使ってカウンセリング
咬合器にとりつけた模型を使って、患者さまに現在の症状をご説明します。
6治療計画のご提案
さまざまな治療プランのなかから、患者さまのご希望に合わせた治療をご提案します。
7治療のゴールを設定
どこまでの治療をご希望なのかをお聞きし、ゴールを設定します。
8治療スタート