今日は春分の日ですね。
お彼岸の中日でもあります。
皆さんはお墓参りはすまされましたか

ところで、学校では
春分や秋分の日は「昼と夜の長さが同じになる」と習いましたよね
太陽が赤道の真上に来て、真東から昇って真西に沈むので、昼と夜の長さは同じになるはずですよね。

でも本当のところは、昼の方がずいぶん長いんです
ちなみに今年は18分長いそうです。

なぜこんなことが起こるのでしょう

一つは日の出、日の入りの定義にあります。
日の出は「太陽の上の縁が地平線に接した瞬間」
日の入りは「太陽の上の縁が地平線に沈んで見えなくなった瞬間」です。
そう、日の出、日の入りは太陽の中心が地平線を通過する瞬間ではないため、
日の出の時刻は太陽の半径分だけ早く、日の入りの時刻は太陽の半径分だけ遅く、
合わせると太陽1個分だけ昼の方が長くなるというわけです

もう一つは大気による像の屈折です。
地平線付近の太陽は、大気の屈折によって実際の位置よりも上に見えます。
つまり、日の出の時は実際にはまだ地平線の下にある太陽がすでに見え、
日の入りの時は実際には地平線の下に沈んだ太陽がまだ見えているという現象が起こっています。
実際の位置よりは太陽1個分程度上に見えるため、日の出日の入りを合わせると、
太陽2個分ほど昼が長くなるというわけです


偉そうに書いていますが、実は恥ずかしながら私はこの年になるまで、
春分や秋分は「昼と夜の長さが同じになる日」だと何の疑いもなく思っており、
この事実を最近知人に知らされ、驚きました

皆さんはご存知でしたか

日野歯科医院