映画「夢売るふたり」を観ました。

貫也(阿部サダヲ)と里子(松たか子)の夫婦は
東京の片隅で小料理屋を営んでいましたが、突然の火事ですべてを失ってしまいます。
里子は生活のためにしがないラーメン屋で働き始めますが、
貫也はぶらぶら、落ち込んだ日々を過ごします。
そんなある日、貫也は昔の常連客、玲子と偶然出会い、寝た後、大金をもらいます。
その大金の訳に気づいた里子は怒り狂い、そして結婚詐欺を思いつきます。

妻が企て、夫が騙す。

結婚したい独身OL、
男運の悪い風俗嬢、
孤独なウェイトリフティング選手
幼い息子を抱えたシングルマザー etc、etc・・・

嘘の繰り返しはやがて夫婦や女たちの人生を狂わせていきます。

コメディーかと思ってたのに・・・
独特の西川美和ワールドでした。

女性監督らしい、女の視線からの夫婦や、様々な女性描写は深く、とても面白かったです!
でも反面、何とも言えないじっとりとした湿っぽさを感じます。

コメディーではないと気づいてからも途中は楽しめましたが、
冗長で、やがで退屈に。
そしてずっしり重くなってきた気持ちを晴らしてくれる、
カラッとしたどんでん返しのラストを期待したのに、
エーッ、こんな結末なん・・・

好き嫌いのはっきり分かれる映画だと思います。

日野歯科医院